masudako 研究室 おぼえがき

大学教員としてのおぼえがきです。うちわむけの情報や表現がまじるかもしれません。

【研】【歴】 日照時間 日値 福島 そろった、宮古 残念

【まだ書きかえます。いつどこを書きかえたかを必ずしも明示しません。】

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気象庁やその前身の気象台・測候所による観測データには、気象庁のウェブサイトから公開されているものと、まだそこまで行っていないものがある。

気温、降水量などの日値は、それぞれの気象台などの観測開始からの値が気象庁ウェブサイトから公開されている。

日照時間は、月値は観測初期からのものが公開されているが、日値の公開は1961年以後である。

それより古い時期については、気象観測原簿類が、紙で保存されていて、マイクロフィルムをへて、画像ファイル (TIFF) の形になっているが、文字の読み取りはできていない。研究者たちによって、その一部の文字読み取りがおこなわれている。

わたしは、日照時間の日値をつかいたいと思い、東日本 (東北・関東) で観測開始の早い地点から、読み取りを進めている。

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福島の日照時間は、気象庁ウェブサイトに、1901年1月からの月値がある。

原簿アーカイブのうち、「気象月表原簿」で福島の日照時間の日値をさがしたところ

  • 「気象月表原簿 福島 1898-1905」に、Sunshine duration という項目があり、1898年1月から5月までの日値がある。
  • 「気象月報原簿 福島 1906-1912」に、1911年1月以後は、Number of hours with sunshine という項目があり時別値と日値がある。

しかし、1898年6月から1910年末までは、Sunshine duration の列はあるが空白になっており、日照時間の観測値は見あたらない。このうち1900年末までは、観測されていなかったと思われるが、1901年1月以後は、観測値はあったがこの原簿に書きこまれなかったにちがいない。

この期間の日値は失われてしまったと思っていたのだが、11月29日に、1901-1910年の観測値は原簿アーカイブの別の部分にあることがわかった。

「気象累年原簿 福島 1903-1950」のはじめの部分は「日別累年値」「1903-1940年」であり、そのうち最初にくるのが「日照時間」である。
そのディレクトリ (マイクロフィルムのリールに相当) の 7ページめが「福島日別日照累年原簿 1901-1942」の表紙であり、8ページめから19ページまでがそれぞれ1月から12月に対応する。それぞれの月のページの列には「三四」から「四三」まで漢数字で番号がついている。これは明治の年で、1901年から1910年にちがいない。このうち最後の3年については列が3つずつあるが、そのうち左端の列が観測値で、あとはその年までの累年集計値にちがいない。これで、気象庁ウェブサイトに月値がある期間の日値がそろう見こみになった。

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岩手県宮古の日照時間は、気象庁ウェブサイトに、1901年8月からの月値がある。

ところが、原簿アーカイブの「気象月報原簿 宮古 1894-1902」と「同 1903-1911」をみると、1909年末までは、Sunshine duration の列はあるが空白になっているか他の目的に転用されていて日照時間の情報はない。1910年には SUNSHINE RECORDER という独立した表があって時別値と日値がある。1911年にはNumber of hours with sunshine という項目があり時別値と日値がある。したがって、日値が残っているのは、1910年以後である。

こちらも「気象累年原簿」を見てみた。「気象累年原簿 宮古 1883-1960」のディレクトリの前半は月ごとの統計値がつづくのだが、 211 ページが「1907-1940年 半旬別・旬別値、1926-1943年 日別値」という表紙になっている。日照時間については、249-251ページに1907年から1930年までの、339-341ページに1931年から1947年までの、半旬 (5日) ごとの値はある。また 469-481ページに1926年から1945年までの日値がある。しかし、月値があるので観測されていたはずの1901年8月から1909年末までの日値は、残念ながらこちらにも見あたらなかった。半旬値ならば1907年からある。