masudako 研究室 おぼえがき

大学教員としてのおぼえがきです。うちわむけの情報や表現がまじるかもしれません。

2025年9月5日 台風15号・静岡県でのたつまきと、9月10日ごろの気象状況

2025年9月5日、台風15号で日本の広域にあれもようでしたが、とくに静岡県牧之原市などで たつまき がおき (JEF スケールで「3」だそうです)、被害がありました。

わたしは台風やたつまきの研究者ではありませんが、静岡県でそだち、とくに大井川下流は子どものときにいたところなので、いくらか情報収集をして、このブログ記事を書きました。今後、気象庁静岡地方気象台 (または、東京管区気象台、本庁) から関連する情報が発表されれば更新するつもりです。

わたしは注目すべき天気現象があったとき、数百 km ぐらいの水平スケールの状況をつかむため、気象衛星による赤外と可視の受動センサーによる画像 (おもに雲が認識できるので「雲画像」ということがある) を見ることにしています。気象衛星 ひまわり8号以後については、千葉大学 環境リモートセンシング研究センター で位置合わせずみのディジタルデータを受信して、Linuxマシン上で作図してみています。

今回は、2025年9月5日の昼間、日本時間8時から16時までについて、1時間間隔の赤外と可視の画像を、中部・関東地方をふくむ緯度経度範囲で作図してみました。

ただし、衛星が受信した電磁波 (赤外線や光) の強さと図の色との関係は、増田の作業用のもので、気象衛星画像の慣例とちがいます。

これを見ると、たつまきがおきた 13時ごろは、静岡県のほぼ全域 (浜松以西をのぞく) を、(赤外の相当黒体温度が低いので) 雲頂が高く、(可視の反射が大きいので) 厚い雲がおおっていました。その内に、積乱雲が発達したところとそうでないところがあるはずですが、これだけではよくわかりません。

気象庁の全国合成レーダーの 10分間隔のデータや、気象庁ウィンドプロファイラ のデータが、京都大学生存研から公開されているので、それをみればよいのですが、手がまわっていません。

だれか (とくに、うちのゼミで来年度に卒業研究をやる人) で、このときおきたことに関心がある人がいれば、やってみることをすすめたいことがいくつもあります。ただし、わたしは たつまきのメカニズムの専門知識はあまりなく、さきまわりして勉強する時間もとれそうもないので、わたしの指導方針は、たつまきに深入りせず、このとき静岡県地方はどんな気象状況にあったのかをいろいろ手をつくして見てみよう、というものになります。

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上の作業をしていた9月10日に、関東地方で局地的な大雨があったので、同様に、ひまわりの画像を処理してならべてみました。おおまかに同様な天候はその後も数日つづきましたが、作業は 9月12日午前のぶんまででとまっています。

大雨をもたらした現象が、孤立した積乱雲だったのか、前線だったのか、などをつかむうえでは衛星画像をさきに見たほうがよいと思ったのでそうしたのですが、大雨そのものについてはもちろんレーダーで雨雲 (雨滴) の分布をみるべきです。こちらも関心がある人がいれば勧めたいと思っています。